ALOHA!
前回の続きですが、
今では大人気の「キム・テイラー・リース」ですが、
彼は大変苦労したようです。
作品のご紹介とそれに纏わるお話をさせて頂きます。
ハワイで最も有名な写真家キム・テイラーリースは、
画家を目指していましたが、生まれながら色盲という
ハンデがありました。
しかし、そのハンデを逆に生かしセピア色の画像で
古典フラ「フラ・カヒコ」の時代を超えた古代の
ハワイアンスピリットを表現し脚光をあびました。
しかしここに来るまでには多くの困難がありました。
1979年にハワイで古典フラと出逢って、
彼の追求するテーマ、フラ・カヒコは門外不出であるべき
だと主張する人々と、文化の一端として広く人々に
知られるべきだとの意見の対立が巻き起こったのです。
その中でもキムは25年間ものフラ・カヒコの研究、
古代の衣装や動きを忠実に再現し、実際に踊る
フラダンサーの動きをシャッターに収める写真
を撮り続けました。
決して静止してポーズを取らせることはなく。
踊り続けてこそ、そこにリアリティが生まれ、
より自然で生き生きとしたフィーリングが伝わると
信じています。
モノクロにこだわり続けるのも同様で、見る人に
フラ・カヒコの多彩な世界と脈々と流れる歴史を
感じてもらいたいと望んでいるからだと言います。
フラダンサーが全身で表現する、美しさ・優雅さ・
力強さを、独特のモノトーン写真を芸術の域まで
高めてきました。
彼の作品は国内外でも高い評価を受け一躍世界に
キム・テイラーリースの名が知れ渡り、多くのファンを
持つハワイ代表の芸術家となったのです。
MAHALO
by-J.K